本の紹介
学び効率が最大化する インプット大全
精神科医 樺沢 紫苑
この本は、アウトプット大全がベストセラーになった著者が、「インプット」を今一度見直し、「アウトプット」で自己成長してほしい思いからできた本で、「アウトプット力を高めるためのインプット術」を紹介しています。図表が多くとても読みやすいです。
読んだきっかけ
この本の前作であるアウトプット大全を読んで、読むだけでは自分の身にならないなと思い、読書感想のブログを始めたのですが、今度はどんな本を読むのがいいのかヒントを得たいと思い、この本を読んでみました。
この本の目次
- はじめに
- アウトプットとは何か?
- CHAPTER1 インプットの基本法則
- CHAPTER2 科学的に記憶に残る本の読み方
- CHAPTER3 学びの理解が深まる話の聞き方
- CHAPTER4 すべてを自己成長に変えるものの見方
- CHAPTER5 最短で最大効率のインターネット活用術
- CHAPTER6 あらゆる能力を引き出す最強の学び方
- CHAPTER7 インプットを飛躍させる方法
- おわりに
- 参考・引用図書
- 著者プロフィール
インプットは目標設定とセットで
私は、インプットについて、どんな本を読むと自己成長になるのか、本の選択方法を知りたかったのですが、
p28「インプット」は「目標設定」とセットでという基本法則を知り、目標が定まってない中、やみくもに本を読んだだけでは、いけないことに気づきました。
何か学んだり、インプットしたりするときは、必ず「方向性」と「ゴール」を設定して下さい。たった10秒のワークですが、インプットの精度が飛躍的に高まります。
p28
何となく、題名や帯の内容だけで衝動的に買った本はハズレてしまうことが多いし、読み終えた後も、その内容が頭に残らない感じがするのはこういうわけだったのかと思いました。
観る・聴くもインプット
この本を読む前、「インプット」のイメージは、本を読むことと、
机上で勉強している様子が思い浮かんでいました。
でも、今回この本を読んで、傾聴や観察などのその他のインプットの大切さを思い出しました。
p88の傾聴する-深いレベルで相手を理解し、共感するという章では、傾聴の大切さと、そのテクニックを書いています。
傾聴テクニックp89
1 アイコンタクト
2 うなずき、相槌
3 オウム返し
また著者は、楽に聴く「受け止める」のではなく「受け流す」p92ことも大切で、
のれんの法則を紹介しています。
のれんの法則とは、のれんを全力パンチしても痛みはなく、のれんがフワッと宙に舞うように、相手の話をのれんになったつもりでフワッと聴くと、ストレスを受けず、相手も癒された気持ちになることだそうです。
のれんのように聴くコツp93
- 話を聞く前に「自分の心はのれんになった」とイメージする。
- やわらかで、フワッとした雰囲気で聴く。
- 笑顔、仏様のようなやわらかい表情で聴く。
- 楽な気持ちで聴き、楽な気持ちを相手に伝染させる。
- 気持ちは中立。相手の話にのめり込み過ぎない。
- 真剣、深刻になりすぎない。
- 怒り、イラ立ち、不安など相手のネガティブ感情をフワッと流す
これは、精神科訪問看護においてもとっても使えるコツだと思いました。のれんを頭に思い浮かべるのも良いそうです(^▽^)
そして、p106には、観察することの大切さが書いてあります。
観察力がUPすると受け取る情報量も増えるので、飛躍的に自己成長が望めるそうです。
観察力を鍛えるためには、著者はこう書いています。
「観察+なぜ?」によって新しい世界が広がります。さらに、「なぜ?」によって、次の新しい観察が生まれるので、観察力がどんどん鍛えられます。
p111
私は、本を読むことや勉強することでのインプットに重きを置いていて、傾聴や観察はおろそかにしていたことに気づきました。
まとめ
世の中には情報がいっぱい溢れていて、インプットしても、その内容が記憶に残ってない、気づきがあったのに行動変容が起きていないとあれば、それは「究極の時間のムダづかい」であるということに気づかされました。
これからは、インプットする際には、
目的を持ち、観る・聴くなども大切にして自分に必要な情報をたくさん得ていこうと思いました。
非効率的なインプットで「究極の時間のムダ遣いを」したくない方におすすめの本です。
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