今回読んだ本
図解 自分の気持ちをきちんと<伝える>技術
人間関係がラクになる自己カウンセリングのすすめ
平木 典子
この本を読んだきっかけ
以前に、平木先生の「夫婦・カップルのためのアサーションの本」を読み、とても勉強になりました。
最近気づいたのですが、私は目上・年上の人に、言いたいことがうまく言えないことが多いことに気づきました。
また、訪問看護で接する利用者さんの中にも、精神科の先生に自分のことをうまく話せない人や、友人に言いたいことをうまく伝えられない方がいたので、自分の気持ちをうまく伝えるコツが知りたいと思い、この本を読みました。
著者紹介
平木 典子 先生
日本におけるアサーション・トレーニングの第一人者。現在、東京福祉大学大学院教授。統合的心理療法研究所(IPI)所長。臨床心理士。家族心理士。認定カンセラー。
この本の目次
- はじめに
- 第1章 「自分」を上手に表現しよう
- 第2章 あなたの自己表現タイプは?
- 第3章 なぜうまく自分を表現できないのか
- 第4章 誰もが自己表現する権利をもっている
- 第5章 「思い込み」をなくすと生きやすい
- 第6章 言いたいことを上手に伝える方法
- 第7章 言葉以外の表現方法を学ぶ
- 第8章 自分の感情を上手に表現する
本の内容
本書のテーマは「アサーション」
アサーションは、違いを認め、気持ちのよいコミュニケーションを交わすための考え方とスキルだそうです。
アサーションを知ることで、素直なコミュニケーションが難しいことではなくなり、自分をきちんと伝え、相手も大切にできるようになるとのこと。(はじめにより引用)
この本は、アサーションのスキルについてくわしく解説され、その大切さや、実践方法が書いてある本で、図もたくさん取り入れてあるのでとても読みやすい本です。
言いたいことを上手に伝える方法
この本の第6章(p720~)に書いてありました。
私がとても勉強になった部分は、
〇自分を開く
ことが大切ということ。
自分を知らせないで人と仲よくなったりすることはない。p772
私の場合、「自分のこんな話に興味ないだろう」と勝手に思い、自分の話をしないことが多いので、意識して自己開示してみようかと思いました。
次に勉強になったことは、
〇積極的、能動的に聴く
ということです。
相手に関心をもてば、相手のことがよくわかり、自分も話したいことがでてくる。p826
話したいのにうまく話せない人、非主張的な人には、「聴く」というアサーションはとても有効だそうです。
聴くことで、相手の気持ちがわかってくると、安心感がうまれ、自分も話せるようになるそうです。これを読んで、言いたいことが言えない時には、まず聴こうと思いました。
まとめ
著者は、よりよい人間関係の基礎として、誰もがアサーションの権利を知り、そこに確信をもつことが大切と書いています。
アサーションには「自他の権利を侵さない限り、自己表現をしてもよい」という意味があるそうです。
アサーティブな言動には、自分の信念や思い込みも影響しているので、それに気づくことも大切とのこと。この本を読んで自分の思い込みにも気づけました。
上手に自己主張するために、自己開示や相手の話をよく聴くことを実践していきたいと思います。言いたいことがうまく言えないストレスがある方におすすめの本です。
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