今回読んだ本
幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない
マインドフルネスから生まれた心理療法ACT入門
ラス・ハリス
岩下 慶一訳
この本を読んだきっかけ
メンタリストDaiGoさんがラス・ハリス先生の本をおすすめしており、先日「相手は変えられない ならば自分が変わればいい」を読んでみたら、面白かったので、今回はこの本を読んでみました。
著者紹介
ラス・ハリス
医師で心理療法士であり、ストレスマネージメントの権威でもある。自らもアクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)によって不安との戦いをのりこえた経験を持つ。国の内外を旅して、人生のコーチや心理学者、医者、その他の医療関係者にマインドフルネスの利用方法を指導するワークショップを行っている。
この本の内容
この本は、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT/アクト)という療法をベースに書かれていて、このアプローチを利用しやすい形に仕上げてくれている本です。
人間は自分の心が作り出した幻に囚われてしまうが、そこには前進するための新しい方法があるとのこと。夜の闇の中に進むべき道筋を照らす、力強く愛すべきかがり火を灯されるような、読んだあと人生の羅針盤が手に入ったような気持ちになれる本です。
幸福って何だっけ?
この本のp13~では幸福とは何か?の章にこんなことが書いてありました。
「幸福」という言葉は二つの異なる意味を持っている。一般的には「気分が良い」というもの。言いかえれば、喜び、嬉しさ、感謝などの感覚を味わうことだ。~中略~
しかし、人間感情の例にもれず、幸福感は長続きしない。どんなに必死に保持しようとしても、幸福は消え失せてしまう。
p13
もう一つ、あまり一般的でない方の幸福の意味は、「豊かな、満ち足りた、意味ある人生」だ。私たちが心の底から重要と考える問題に対して行動を起こす時、価値があると思う方向に動き出すとき、人生を通して信じるものを明確化し、それに従って生きる時、人生は豊かで満ち足りた、意味あるものになり、私たちは生命の力強い感覚を経験する。
p14
これを読んで、私も「豊かな、満ち足りた、意味ある人生」を感じたい!と思いました(^▽^)/
そして、自分の価値を知って、その方向に動き出すことが大切だとわかり、自分の価値観を探してみることにしました!
価値観探ししてみた
p207に価値を知るためのシンプルなエクササイズが書いてありました。
それは、自分が80歳になったつもりで、人生を今日一日の出来事のように振り返るエクササイズです。
そして、以下の文章を完成させます。
・私は…を恐れることにあまりに多くの時間を費やし過ぎた。
・私は…のようなことにほとんど時間を使わずにきた。
・もし時を戻せるなら、今までやらなかったことで、何をするだろうか。
このエクササイズをやってみるととっても面白い。
ちなみに私は…
・私は失敗を恐れることにあまりに多くの時間を費やし過ぎた。
・私は人の目を気にせず目立つようなことにほとんど時間を使わずにきた。
・本を書く
てな感じでした。
自分はそんなこと思っていたのか~と価値に気づけるエクササイズでした。
そして、さらにこの本の第25章には、
価値を見つけるための質問p209~が載っています。
この質問は、心理学者のケリー・ウィルソンとトビアス・ラングレンの研究を基にしていて、人生の4つの重要な部分に焦点をあてているそうです。
その四つは、1.人間関係 2.仕事・教育 3.余暇 4.個人の成長、健康の増進だそうです。
本にはこれらそれぞれの価値を見つけるために質問が載っています。
少し時間がかかりますが、これらの質問を考えていくと、自分の価値が浮き彫りになってきました(^▽^)/
自分の価値をみつけたら、小さな目標から長期の目標を考えていきます。ここで注意なのは、価値に沿った、自分ができる行動を考えることが大切だそうです。
まとめ
「幸福って何だっけ?」とふと考えた時、お金かな~、いやいや健康かな~。
あり?自分の幸せって何だ…、何を目指してるんだっけ…。
と心が迷子になりがちでした。
でも、この本を読んで価値を探してみたら、一時的な幸福感じゃなくて、「豊かな、満ち足りた、意味ある人生」が感じられそうな気がしました。
せっかく見つけたので、これから価値に沿った行動をしていきたいと思います。
私のようにふと幸福って何だっけと迷子になりそうになった方は、ぜひこの本を読んでみることをおすすめします。
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