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オープンダイアローグの要素を訪問看護でも取り入れたい時の注意点3つ

読書感想

きっかけ

最近、オープンダイアローグのわかりやすい本を教えてもらい読んでいたら、途中に“訪問看護でやってみました”という体験談が載っていて、自分もぜひ取り入れてみたいと思いました。
ただ、中々オープンダイアローグを本格的に行ったことのない私は、かえって取り入れてうまくいかないと嫌だなと思ったので、
実践する前に、注意点などをアウトプットしてみることにしました。

今回読んだ本

まんが
やってみたくなる
オープンダイアローグ

解説 斎藤環
まんが 水谷緑

解説者紹介
斎藤 環(さいとう・たまき)
精神科医。岩手県生まれ。筑波大学医学医療系社会精神保健学・教授。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン(ODNJP)共同代表。

オープンダイアローグの要素を訪問看護で取り入れたい件

この本のp102に、
オープンダイアローグからヒントを得た実践例として、
看護師方の体験談が、まんがで載っていました。

オープンダイアローグは、基本的には1対1ではできないそうなので、
取り入れる時はご家族など、本人以外に1人以上がいる際に取り入れられるようです。

まんがで紹介されていたのは、
気分障害の利用者さんと、その父が本人と衝突してしまった場面に、
“リフレクティング”の要素などを取り入れて話を聞いて、
「聞く」と「話す」を分けるだけでも、こんがらがった関係がほぐれるという体験談でした。

ちなみに“リフレクティング”は、
オープンダイアローグの根幹をなす手法で、
患者や家族の訴えを聞き、当事者の目の前で専門家同士が意見交換をし、それに対して患者や家族が感想を述べる。
ことだそうです。

取り入れる際に知っておきたい注意点3つ

この本の第6章に、オープンダイアローグべからず集(解説編)が書いてありました(^▽^)/
この章を、大前提と、注意点3つにしてまとめてみました(‘◇’)ゞ


<オープンダイアローグを取り入れる際の大前提>
対話を続け、広げ、深めることが目的!

といったわけで、
対話にならないことはしちゃダメ(+o+)
変えようとしていないからこそ変化が起こるそうです。

<3つの注意点>
1.説得、議論、説明、尋問、アドバイスはしない
これらをしてしまうと、押しつけになりやすく、双方向性がなくなる。

2.体験を否定しない
症状を否定することは、その人自身を否定すること。否定されてうれしい人なんていない。

3.わかったつもりにならない
「他者の他者性」を尊重する。「正しさ」「客観的な事実」のことは忘れてよし。

まとめ

変えようとしていないからこそ変化が起こる
この逆説こそが、オープンダイアローグの重要な部分とのこと。
そのため、オープンダイアローグでは、治療や解決を目指さないそうです。

この本に書いてあることを守れば「対話実践」が誰でもできるとのことで、
本には、訪問看護でもその要素を取り入れている例も書いてあり、ご家族と利用者さんが対立してしまった時に、話を双方から聞く際などに役に立つと思いました。

今回は、オープンダイアローグの対話実践を取り入れるにあたり、注意することを3つにまとめてみました。
3つの注意点を気を付けないと、“なんちゃってオープンダイアローグ”となってしまい、傾聴が尋問になってしまったり、質問が批判になってしまったりで、うまくいかないそうです。
ついつい、問題を解決しようとご家族と本人との話に割ってはいってしまい、かえってうまくいかないことがあったので、今度はオープンダイアローグの要素を取り入れてみたいと思いました!


私のように、本格的にオープンダイアローグを実践する機会はなくても、ご家族と利用者さんとの会話がうまくいっていない際に、この要素を取り入れてみたいと思っている方は、ぜひこの本を読んでみることをおすすめします!


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