きっかけ
少し前から、利用者さんとクライシス・プランというものを作成する機会が増えたのですが、参考にした文献の事例に、筆者の臨床心理士さん本人のクライシス・プランが載せてあり、だれにでも使えるものと書いてあったので、自分のも作成してみました。
参考文献の紹介
生活の再構築にむかって 訪問看護と介護 医学書院 2017年6月号
特集これからは「クライシス・プラン」をつくっておこう
リンク
クライシス・プランとは
「クライシス・プラン」は、利用者さんが危機的な状況に陥った際にどのような対応をすべきかについて、患者さんや家族と支援者があらかじめ話し合って計画しておくものを指します。
p450.1~5行
この文献の目次
(クライシス・プランに関連するとこだけ抜粋してます)
- p445 特集 これからは「クライシス・プラン」をつくっておこう 特集監修◎野村照幸
- p446 「クライシス・プラン」ってなんだ?
- p450 事例で紹介! こんなケースに使えます、クライシス・プラン
- p468 クライシス・プランは“11のステップ”でつくる!
- p478 クライシス・プランの源流、そして日本での発展可能性は!?
- p480 付録 クライシス・プランの説明用文書
11のステップ
文献でとても参考になった、クライシス・プラン作成・導入・運用時のポイントです。
- ステップ1 対象者を選定しよう
- ステップ2 導入を勧めよう
- ステップ3 クライシス・プランを説明しよう
- ステップ4 目標の確認をしよう
- ステップ5 「状態」を確認しよう
- ステップ6 対処法の確認
- ステップ7 ストレスの確認
- ステップ8 病状悪化の希望の確認
- ステップ9 セルフ・モニタリング表の作成の検討
- ステップ10 他者の考える「状態」の取り入れと共有
- ステップ11 活用と加筆・修正
自分のプラン作成してみた
実際に作ってみると、頭が整理される感じが良くわかりました。疲れて要注意状態になるとほんとに回復までに時間がかかるので、安定した状態をキープする方法の確認や、注意状態で気づいて、早めに対処していくことがいいと改めてわかりました。自分の取り扱い説明書ができたみたいで、なんかいい感じです。
自分のプランを作ってみたら利用者さんにおすすめするのに説得力アップ間違えなしと思います。
まとめ
精神科訪問看護の仕事もそれなりにストレスがありまして、自分の体調も安定していないと良い支援はできないわけで、自分のクライシス・プランを作るのはとってもいいのではないかと思いました。
利用者さんにプラン作成をおすすめするのにも、事例として紹介できるし一石二鳥です!
認知行動療法も自分で試してみました。
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コメント
初めまして。訪問看護と介護で特集の監修をさせていただいた野村と申します。
縁あってこちらのブログにたどり着きました。
実践してくださってありがとうございます!対人援助職は自分のメンタルヘルス を保つことがとても大切ですよね。それに患者さんに勧めるにも自分が経験あるものとないものとでは説得力が違いますよね。
私もとても勉強になりました。ありがとうございました。
監修者さまより、コメントを頂くなんて恐縮です。このクライシスプランの号は本当に何度も読ませていただいて、記事の内容に助けられてます_(._.)_
クライシスプランは誰でも使えて、自分に気づきをもたらせられる良いツールなうえに、一緒に作成することで、信頼関係が気付けると日々かんじています。これからももっと勉強して行きたいと思います。コメント頂きましてありがとうございました!
ご返信ありがとうございました。
今日、ご返信を拝読いたしました。コメントを読んで、私もますます頑張っていこうと力をいただきました。おっしゃるように、作成プロセスが治療関係、信頼関係を良くしてくれます。でも、おそらくそれはたてよこさんが患者さんと一緒にクライシス・プランを作っていこうと関わられているからだと思います。
私は現在、クライシス・プラン研究会という会を立ち上げて、会員と学び合っています。もしよろしかったら覗いてみてください。
https://www.crisis-plan-japan.page/
引き続き、よろしくお願いいたします。
ご返信ありがとうございます!
まだまだ知りたいことがたくさんありましたので、情報が頂けてありがたいです。ブログに挑戦して良かったです(T_T)
さっそくホームページ見させていただきます!
今後とも、どうぞよろしくお願い致しますm(_ _)m