今回読んだ本
いいたいことがいえる人、いえない人
「アサーション」があなたを変える
著者 松本 幸夫
この本を読んだきっかけ
精神科訪問看護で出会った利用者さんの中に、訪問で色々話していたのに、言えなかったことがあると、ステーションに電話がくる方がいました。
また、受診の際に先生に言いたいことが言えず困っている方もいました。
思えば、自分も人の顔色を窺って、言いたいことを後回しにしたり、かえって回りくどくなり、ややこしいことになったりすることがありました。
言いたいことがすんなり言える人になれば、もっと楽になるのになぁと思い、読んでみました。
この本の内容(まえがきより)
本書は、どうしたら「いいたいことがいえるようになるか」を、アメリカで盛んな「アサーション」という自己主張の技術を応用しながら述べてくれている本で、アメリカ流のアサーションを日本人に合うように「人間的な側面」や「和」を考慮して書いてくれています。とても生活に取り入れやすく、例もたくさん載っていてわかりやすい本です。
著者紹介
松本 幸夫
1958年生まれ、東京都出身。ヒューマンラーニング株式会社代表取締役。話術や交渉術などのコミュニケーションをはじめ、仕事術、時間管理、段取りをテーマに研修や講演を行っている。著書は約200冊を越え、なかには約30万部のベストセラーもある。
アサーションとは
この本の第1章に書いてありました。(No.47)
本来、「アサーション」というのは心理療法の中の行動療法の一つとして、主にカウンセリングの場で用いられてきた「技法」を表す言葉である。
アサーションを日本語に訳せば「自己表現」とか「自己主張」ということになる。
さらにアサーションの概念を表わす言葉をつけ加えれば、
「相手の立場を考慮した自己表現」
「相手の人権を尊重した自己主張」
「素直で、正直な自己表現」
というようにいうこともできる。
ちなみに、著者の定義では
「相手を傷つけない自己表現」がアサーションで、
「いいたいことがいえる人」は、アサーティブな人と言うそうです。
いいたいことがいえる人になるには
第5章「いいたいことがいえる人」になる(No.1322~)にヒントがありました。
以下のヒントを実践していくとアサーティブに変わっていけるそうです。
「いえる自分」になるための10のヒント
- 1 モデルを見つける
- 2 まず手を挙げてしまう
- 3 リハーサルを欠かさない
- 4 人をほめてみる
- 5 一言多くいう(プラスワン)
- 6 投書してみる
- 7 あえて批判してみる(論争する)
- 8 反対者になる(天の邪鬼)
- 9 チェックを欠かさない
- 10 意識して声を大きく出す
結構ありますねぇ…( ;∀;)
自分の場合は、全部は大変だと思ったので、
取り入れるのが簡単なものを合体させて、実践してみました。
自分から大きい声であいさつ→からの、天気などの簡単世間ばなし(5と10)
自分から大きい声であいさつ→からの、人を褒める(4と10)
を取り入れ中。
このやり方だと、「アサーション」のことを、自分があいさつした時に思い出せます。
で、時々自分のアサーティブ度を振り返っています。
慣れてきたら、もう少し他のヒントも取り入れて行きたいと思います!
まとめ
アサーションとは、相手を傷つけないで、自己主張ができる技法。
共に勝利者になれるアサーションは、「WIN・WIN」で、相互満足のコミュニケーションとなるそうです。
ちなみに、アサーティブな人の反対である、ノン・アサーティブな人はドアマットのように踏みにじられて、心がボロボロにされてしまうそうです。
だからこそ。アサーティブに生きるのは大切とのこと!
「自分はアサーティブに生きる」という強い信念をもてば誰もが実行可能だそうです。
私のように、顔色を気にして言いたいことが言えない事がある人は、ぜひ読んでみることをおすすめします。
アサーションの本、他にも読んでいます。
こちらの記事もどうぞ!
↓↓
コメント