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作業療法士も知っておきたい精神科看護の専門技術“MSE”って何?

訪問リハビリ

きっかけ

職場の管理者からすすめられた本。
メンタル ステータス イグザミネーション(MSE)
私は、訪問看護で精神科の方7割、介護保険・医療保険で担当する方が3割程度いるのですが、
精神科の指示書で担当している方のことを申し送りで話す際、
看護師さんと意見が嚙み合わなかったりすることが多いのです( ;∀;)
こりゃ、看護師さんと共通の評価方法や言語を使用しないと、自分の考えを述べることや、聞いてもらうことができないゾと思い、本の購入を決めました。
でもって、MSEとは何なのかをアウトプットしたいと思い、この記事を書くことにしました。

今回読んだ本

他科に誇れる精神科看護の専門技術
Mental Status Examination 1
第2版


武藤 教志 編著

編著者紹介

武藤 教志(Muto Takashi)先生
岐阜県揖斐郡生まれ。岐阜県立岐阜商業高等学校卒業。
日本大学文理学部で哲学を専攻、大阪府立大学大学院看護学研究科博士前期課程修了。
2008年に日本看護協会から精神科看護専門看護師の認定を受ける。
公益社団法人岐阜病院と社会医療法人北斗会さわ病院で精神疾患看護を専門としたのち、2014年4月より宝塚市立病院でリエゾンナースとして勤務。身体科領域の患者に対する精神看護の提供と看護師のメンタルヘルス支援に従事している。

この本の紹介(はじめにより)

世の中の多くの「つまらない」は、ルールを知らないから、学びが足りないから、楽しくないと編著者は言っています。
学びを深めれば、ルーティンを超えたエキスパートとしての精神科看護が実践できるようになるとのこと。
この本は、精神科看護が楽しいと実感するために学ぶべきものが書いてあるとのことです。

MSEって何?

この本のp015に
メンタルステータスイグザミネーションとは何か
が書いてありました(^▽^)/

メンタルステータスイグザミネーション Mental Status Examinationは、
直訳すると「メンタル=精神」「ステータス=状態」「イグザミネーション=評価・査定」、つまり「ある時点での患者の精神状態を評価すること」であり、言うまでもなく、精神科医療従事者において中核となる専門技術なのですが、
MSEにおいて「精神状態」として何を扱うのかは多様な解釈があります。

p015

なるほど~(・_・D フムフム

「精神状態」を評価する専門技術なのですねぇ( ..)φメモメモ


でもってMSEは、
狭義では、

「ある時点での、意識、記憶、認知、感情、意欲、思考、知覚、自我という精神機能の状態について、観察から得られた所見を記述すること」

p016


広義では、

「ある時・ある時期の観察に基づいて得られた、精神症状・心理的反応・セルフケア(暮らし)に関する所見を精神医学的病歴やその患者が受けている薬物療法(治療)とともに相互に関連づけて考えて、患者の健康の回復やリカバリーの実現に寄与するような臨床的に意義のある判断をし、それを所見として記述すること」

p016


があるそうです。
この、広義のMSEが、患者の全体像に焦点があたるそうで、


MSEを使用すれば、全体像をつかめて、看護師さんの考えていることが理解できたり、自分の考えを伝えることができたりしそうですね(/・ω・)/

なぜ精神科看護って特殊なの?

精神科訪問看護で担当する利用者さんのことを看護師さんと話す時、
なぜ看護師さんの言いたいことがわかりにくかったり、
自分の考えが述べにくかったりするのか…

MSEの概論の
「精神科の専門性」の所を読んで納得しました!

精神科では、身体科のように画像や数値といった客観的で保存可能なデータがほとんどありませんが、診断も治療も看護も主観や私的な感覚だけにたよっていればいいというわけにはいきません。

~中略~

身体科の画像や数値に代わるものは何でしょうか。それは、私たち医療者が行う診療録や看護記録といった「記録」です。「精神科疾患が確かにそこにある」という客観的証拠も私たちの記録であり、治療や看護によって患者の症状がよくなったかどうかを評価するためのものも私たちの記録です。

p015

これを読んで今さらながら、精神科疾患の方を担当した時に、連携することの難しさが理解できました(><)

正直、今書いている記録は訪問した時に訴えなど聞いたことを書いていることが多い状態。

私が考えていることは自分の頭の中…。 そして、観察されたことも書いたり書かなかったり。

なぜ観察をしたのかも述べず、細かい情報は口頭で申し送り(・・;)
それでは、伝わらないわけですねぇ(*´Д`)

こりゃ、作業療法士もMSEの技術を知っておくべきですな…。

作業療法士も知っておきたいMSEの大事な3点

MSEの概論には、
MSEの実践でもっとも大事なことがp019に、3つ書いてありました。

簡単にまとめてみました。
~MSEの実践で大事なポイント3つ~
1.ルーティン業務を超えられる
MSEには5領域というものがあり、これは精神科看護の思考の型、患者理解の全体像で、最適解を導くための準拠枠となるもの。
MSEを実践して振り返る。これを繰り返すことによって、ルーティンを超えたエキスパートになれる。このルーティンを超えられるかどうかが、精神科看護をおもしろいと思えるかの分かれ道。

2.健康な面もみる
患者の症状だけ注目すると、「病者」としかみれなくなってしまう。
病気の話以外も耳を傾け、「病気ではない面」にも注目し、関わることも大切。

3.身体症状もみる
身体症状を丁寧に聞くことも大事。精神症状が身体的な愁訴の形をとって現れることもあるし、精神状態の動揺し始める前兆として身体症状が現れることもある。


なるほどー(+_+)

決まりきった業務を淡々とこなすのでは、精神科看護はつまらない!
リハビリの仕事だってそうですよね~(*´Д`)

5つの領域で利用者さんの全体像を把握して、決めつけたりせず、健康な面や身体面も見れるようになれたら、起きている現象の説明ができるようになって、見えないものを形にでき、やりがいが出そうです!

まとめ

今回は、精神科看護の専門技術である
メンタルステータスイグザミネーション(MSE)の本を購入したので、


そもそもMSEって何なのか?
作業療法士も学ぶべきなのか知るために、概論を読んでアウトプットしてみました。

私が読んで思ったことは、
作業療法士もMSEを知っておくべきだということでした。

精神科は、身体科のように客観的なデータが少ないことが特徴
なので、記録が大切。
でもって、記録が医療者共通の概念を使用していないと伝わりづらい…。

何より、私がこのMSEを勉強すると、

見えないものを形にできて、ひとりよがりにならない!
というメリットがあって、魅力的だと思いました。

まだ、概論しか読んでいない状態ですが、この本はインデックスや、索引がついていて、辞書みたいに使えるので普段から活用していきたいと思いました!

私のように、精神科の方を担当していて、看護師さんとうまく噛み合えないことがあったり、自分の関わりがひとりよがりになっていないか心配な方は、ぜひこの本を買って、勉強してみることをおすすめします。


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