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怒りの感情は悪くないゾ、セルフ・コンパッションで怒りと向き合おう

読書感想

きっかけ

私は、おだやかで、気分の波のない人に憧れがあります。
自分では気を付けているつもりでも、イラっとしたり、なんでっ(# ゚Д゚)とか思う出来事に遭遇すると、怒りが沸き、声がでかくなったり、「イライラするー」とか言ってみたり、反芻思考をしてしまいがち…(-_-;)
昔よりは穏やかになっている気はするのですが、どうして人間は怒りが沸くのだろうか?
また、怒りを簡単に鎮める方法はないのか、知りたくて以下の本のワークをやってみることにしました。

ワークブックの紹介

マインドフル・セルフ・コンパッションワークブック
自分を受け入れ、しなやかに生きるためのガイド
<著>クリスティン・ネフ、クリストファー・ガーマー
<監訳>富田拓郎
<訳>大宮宗一郎、菊地 創、高橋りや、井口萌娜

セルフ・コンパッションとは

この本の第一章に書いてあります。

セルフ・コンパッションとは、大変な状況にある友達が、仮にもこの大変な状況を振り払ったり、うまくいかないと感じたり、あるいは辛い人生の課題に直面しているさなかであったとしても、その友達に接するように、自分に接することです。

p9より

ちなみに、
セルフ・コンパッションを用いると、自分自身を敵から味方にすることができるそうです!

怒りの感情は必ずしも悪くない


本のp155にこんなことが書いてあります。


怒りは健康な感情ですが、人間と怒りとの関係は不幸になりがちです。

p155

なるほど、怒りは健康な感情なのですね~
でも、怒りとの関係は不幸
どうゆーこと??

てゆうか、怒りって何で沸くの??と思ったら、
本にはこう書いてありました。

怒りは断絶のときの一般的な反応です。拒絶されたり、無視されたりしたと感じるときに怒りを感じると思いますが、それは誰かが亡くなるなど避けられない断絶でも感じるものでしょう。
~中略~
人間関係が断絶すると怒りは本当によく起こり、場合によっては人間関係が終わってから何年も続くことがあります。

p155

人間関係の断絶で出る反応なのですね~(゜-゜)

でもって、私がびっくりしたことに
怒りにはポジティブな機能があるそうです( ゚Д゚)

怒りはあまりよくは思われませんが、必ずしも悪い感情ではありません。他のあらゆる感情と同様に、怒りにもポジティブな機能があります。
例えば怒りは、誰かが自分との境界線を越えたり、自分を傷つけたりしたことを知らせます。そして何かを変える必要があることを強く示します。さらに脅威にさらされたときに自分を危機から守ろうとする力や、決意を生じさせたり、危険な行動を止めさせたり、有害な人間関係を終わらせたりするのです。

p155

おー( ゚Д゚)
怒りは自分を守ってくれているのですね(+o+)

でも、怒るのは疲れるし…罪悪感あるし…
なんか、良いイメージないなぁ( ;∀;)

と思っていたら…。

なんでそう思うのかわかりました!
本にこんなことが書いてありました。


怒りそのものが問題というわけではない一方で、私たちは怒りと不健康な関係になりやすいものです。

p155

と、不健康な関係とは…
例として
怒りを感じず抑圧することだそうで、
怒りを奥底に抑圧すると不安や感情のしめつけ、麻痺が起きる
自分に対する怒りから厳しい自己批判が起こり、抑うつの原因となる
ことがあるそうです( ;∀;)


不健康な関係はいやだーΣ(・ω・ノ)ノ!
怒りと良い関係になりたいですねぇ( ;∀;)
といったわけで、さっそくワークをやってみました。

今回試してみたワークについて

第20章のセルフ・コンパッションと人間関係での怒り(p155)
という章のワークです。

2つのエクササイズが載っていました。
ひとつは、満たされないニーズを満たすというワーク。
もうひとつは、強烈なコンパッションというワークです。

私は両方やってみましたが、
特に効果を感じたのは、満たされないニーズを満たすのワークでした。

このワークの目的は
長年にわたる恨みにマインドフルネスをもたらし、根底にある満たされないニーズにセルフ・コンパッションで応えることだそうです。
そして、怒りを感じている長年の苦しみと新しい関係を築くのが目的だそうです。

注意点
ワークで取り上げる出来事は、
トラウマ的なものでなく、ライトなこと(※10段階の3くらいの出来事)だそうです。
感情が弱って、辛いときはこのワークはやめといた方が良いそうです!!

ワークの内容(かんたんに紹介)
怒りを感じている過去の関係について具体的に書き出して、

☆マインドフルに怒りを感じてみる…
☆やわらかい感情に気づいてみる…
☆満たされないニーズに気づく…
☆コンパッションとともに応える
といった感じで、エクササイズをしていくものです。

自分が行ってみた感想
自分は、「怒り」の感情は良くないことだと、罪悪感があったのですが、
怒ることは悪くないことに気づけました。
怒りの裏側に、自分の願いがあり、
それを抑えていたから辛かったのだと思いました。

ワークをやってみて、自分は、一方的に頭ごなしにかけられた言葉に傷つき

「よく頑張ったね」「不安があったんだね」など、

かけてもらいたかった言葉を見つけられ、自分に言ってあげられました。
自分を自分で癒せた感じが味わえました。

まとめ

怒りは健康な感情とのことですが、人間と怒りの関係は不健康になりがち、
怒りと不健康な関係になると、怒りを感じずに抑制して不安や感情の麻痺を起こしたり、自分に対する怒りで自己批判が起きて抑うつの原因となったりするそうです。

怒りは必ずしも悪い感情ではなく、自分を守ってくれるポジティブな面もあるとのこと。
怒りの裏には、隠れたやわらかい感情
その感情の元には満たされないニーズがあるそうです。

本当の感情やニーズに触れると、自分に何が起きているのか洞察を身に着けられるそうです。そして、セルフ・コンパッションを用いて対応すると、自分で自分のニーズを満たしていけるので、自分自身でサポートできるそうです。

今回、このワークをやってみて、実際に自分で自分を癒せた感じを味わえました。

これからは、
怒りを抑える方法を探すのではなく、本当の感情やニーズをみつめ、自分への思いやりで癒していきたいと思いました。

私のように、怒ったりせず、穏やかな感情でいたいのになんでできないのだろう…と思っている方は、ぜひ読んでみることをお勧めします。

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