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クライシスプランに賞味期限ある?効果が薄れている感じがするぞ

読書感想

きっかけ

ご本人の拒否がない限り、私は利用者さんとクライシスプランを作成します。新しい発見があれば更新して、とても役に立っている方もいるのですが、更新できず効果が感じられない方もいらっしゃいます。
本人がクライシス・プランの有効性を感じていないと、更新する意欲もなくなって悪循環。いつの間にかクライシス・プランを確認する作業も減ってしまうことがあります。
そんな時、精神看護の雑誌の記事に危機介入!「クライシス・プランが効かない!」そんな時どうする?という記事があることを知って、読んでみました。

今回読んだ本

精神科医療従事者のための総合情報誌。
精神看護 2022年1月号

この雑誌の
小瀬古伸幸さんの書いた記事があって、
特集2 家族看護・危機介入のコツ、教えます。
Ⅰ.高EE家族への看護の鍵は、「家族ミーティング」にあり!
Ⅱ.危機介入!でも「クライシス・プランが効かない!」そんな時どうする?(p47~53)

上記の赤文字の記事に、クライシス・プランの話が書いてありました。

p47に、この記事の説明がありました。
一度立てたクライシス・プランが機能しなくなってしまった、そして状態が悪くなっている、そんな危機時にどうしたらよいかを、事例をもとに解説してあるとのことです!!

クライシス・プランって賞味期限があるの?

私の担当する方に、クライシス・プランの作成当初は効果があったのに、新しい情報に更新できず、いまいち効果がなくなっている方がいます。

今回、この記事を読んで思ったことは、
賞味期限というより、対処法に無理があって疲れてしまった可能性がある
ということを知りました。
クライシス・プランに書いてある対処法を、行うことにメリットを感じていないければ、だんだんやる気がなくなってしまう…。
これが、効果を薄れさせている原因と思いました。

このメリットを感じられるには
利用者さんの「理想」をベースにすることが大切なようです!!

効果のあるクライシス・プランにしよう

効果的なクライシス・プランにするために「理想」をベースにした介入をすることが良いとのこと。

「理想」とは、夢や目的、目標、ビジョン、欲など、「こうなるといいな」と思うものすべてのことだそうです。
これを共有することで、クライシス・プランへの新しい提案が拒まれにくいそうです(⌒∇⌒)

そして、次に
「無意識に行ったこと」「意識して行ったこと」を書き出してもらう
ことが良いそうです。
なぜなら…。
無意識に行ったことは、感情まかせの行動
意識して行った行動は、目的が明確
であることが多いためとのこと。
これらを取り入れると、効果のあるクライシス・プランにつながるそうです(^▽^)/

まとめ

クライシス・プランには、時間の経過によって効果が薄れるといったことはなく、
対処法に無理があって疲れてしまっていたり、
クライシス・プランの作成で、
人はどんなことがあっても、「理想」にむかってであれば行動できる、という理解ができていないことや、そもそも「理想」が何なのか聞き出せていない可能性があるとのことがわかりました。

また、前兆や対処法の発見に
「無意識に行ったこと」「意識して行ったこと」を分けること。
最悪の事態が起こらなかった場合の対処法(工夫)を聞き出すことで、
賞味期限切れがない、効果的なクライシス・プランの作成ができると思いました(^▽^)/

私のように、作成したクライシス・プランがいまいち効果がなくなっている気がしている方は、ぜひともこの雑誌の記事を読んでみることをおすすめします!!


雑誌の記事を書いた小瀬古伸幸さんの本の感想文を書いています。
こちらの記事もどうぞ
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ありがたや~。精神科訪問看護のおたすけ本!

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