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「ほめて伸ばす」って良いことじゃないの?ほめるのデメリットを知ろう!

読書感想

きっかけ

ほめて伸ばすって言葉があると思うのですが、確かに叱られるよりほめて伸ばす方が良い感じがします。
しかし以前に「嫌われる勇気」という本で、アドラー心理学の話を知って、むやみにほめるのも良くないなとも感じました。
ほめるって結局何か悪いのだっけ?と思い、何かヒントが得られないか「幸せになる勇気」の本を読んでみることにしました。

今回読んだ本

幸せになる勇気
自己啓発の源流「アドラー」の教えⅡ
岸見一郎
古賀史健

この本の内容

この本は、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめた「勇気の二部作」完結編とのこと。
前作『嫌われる勇気』で示された幸福への道を、具体的にどのように歩んでいけばいいのか?アドラー心理学をどう実践すればいいのか?
そして、アドラーがたどりついた結論「人生最大の選択」とはいったい何なのかについて書かれた本だそうです。

「ほめて伸ばす」は良いことじゃないの?

この本の―第三部 競争原理から協力原理へ―の章p131に
「ほめて伸ばす」を否定せよ
という話が書いてありました。

ちなみに…
この本は、教育者になった青年が
哲人に対して、アドラー心理学を信じて実践したがうまくいかないことを、
相談というより、苦情を言っているような会話をしています。

アドラー心理学を信じ、普段はほめないようにしていた青年(教育者)が、
ある時、問題児の生徒が良い読書感想文を書いてきたので、思わずほめてしまったそうです。

すると…
初々しい少年の笑顔を見られたそうで、
こりゃほめないことで、この笑顔を奪ってたのか!思って
そこからほめるようになったという話。

しかも、生徒をほめればほめるほど、やる気を見せてくれて、好循環で効果があったぞー!と、哲人に疑問を投げかけています。

それに対して哲人は、
ほめること(褒章)は競争を生んでいることが問題であることを教えてくれます。

組織は、賞罰も競争もない、ほんとうの民主主義が貫かれていかなければならないとのこと。
競争原理ではない、「協力原理」に基づいて運営される共同体が大切なのだそうです。
ちょいと、難しいですねぇ(;^ω^)

褒める=評価するので上下関係ができる⇒「縦の関係」
「縦の関係」は競争を生む。


競争は⇒勝者と敗者を生むのでうまく行かないぞ!
という話でした。

敗者が生まれてしまっては、だれかが悲しんでいそうなので
やっぱりほめるのは良くなさそうですねぇ~( ;∀;)

ほめることのデメリットを知ろう

アドラー心理学では、承認欲求を否定しています。
ほめてもらい、自分の価値を承認してもらいたいという欲求は終わりがないそうです。

ほめられることでしか幸せを実感できない人は、人生の最後の瞬間まで「もっとほめられること」を求めます。その人は「依存」の地位に置かれたまま、永遠に求め続ける生を、永遠に満たされることのない生を送ることになるのです。

p152より

といったわけで、ほめるということは
その人が「自らの意思で、自らを承認する」機会を奪い、
「自立」を妨げることになってしまうとのこと。
わたしは、この本を読んで
これが、ほめることのデメリットだと理解しました!

まとめ

「ほめて伸ばす」は人が動いてくれるし、笑顔も引き出せるし、一見良い方法に見えますが、アドラー心理学の教えでは、
ほめるということは、相手を評価しているので上下関係が生まれ、競争を生むので、勝者と敗者が出てしまうことが問題と教えてくれました。


また、ほめることで他人の承認欲求を満たしてあげていると、自分で自分を承認する機会をなくし、「自立」を妨げてしまうので、かえって不幸な人が増えてしまうということがわかり、これこそがほめることのデメリットであると思いました。
ちなみに、「自立」を成すためには、「他者を愛する」ことが大切なのだそうです。
私も、自分の考えを誰もわかってくれないといじける傾向があるので、「自立」したいなぁと思いました。そのためには、相手を愛し自分の価値を自分で認めていかなければならないと思いました。

難しいけど少しづつ実践してみたいと思います。

私のように、安易にほめることに疑問に感じていて、ほめることのデメリット知りたい方は、

ぜひこの本を読んでみることをおすすめします!


アドラー心理学の「嫌われる勇気」の本も読んでます。
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