今回読んだ本
嫌われる勇気
自己啓発の源流「アドラー」の教え
岸見 一郎
古賀 史健
この本を読んだきっかけ
最近この本を読んだ人から、すべての悩みは対人関係からくるものなんだって。と教わり、どういうこと?!私が貧血であることも対人関係の悩みなの?と疑問に思い、この本を読んでみました。
著者紹介
岸見 一郎(きしみ・いちろう)先生
哲学者。高校生の頃から哲学を志し、大学進学後は、先生の自宅にたびたび押しかけては議論をふっかける。
1989年からアドラー心理学を研究。精力的にアドラー心理学や古代哲学の執筆・講演活動、そして精神科医院などで多くの“青年”のカウンセリングを行う。
古賀 史健(こが・ふみたけ)先生
フリーランスライター。書籍のライティングを専門とし、ビジネス書やノンフィクションで数多くのベストセラーを手掛ける。
20代の終わりにアドラー心理学と出会い、常識を覆すその思想に衝撃を受ける。その後何年にもわたり京都の岸見一郎氏を訪ね、アドラー心理学の本質について聞き出し、本書はギリシア哲学の古典的手法である「対話篇」へと落とし込んだ。
この本はどんな本か
この本は、「心理学の三大巨頭」と称される、アルフレッド・アドラーの思想(アドラー心理学)を、「青年と哲人の対話篇」という物語形式を用いてまとめられている本です。
この本に出てくる“青年”は、幼いころから自分に自信が持てず、学歴や容姿に劣等感を持っています。そんな少年と哲人の会話を読んでいると、自分の気持ちと重ね合わせ、物語に入り込めるため、とてもわかりやすくアドラーの教えが身につく、そんな本です。
この本の目次
- 第一夜 トラウマを否定せよ
- 第二夜 すべての悩みは対人関係
- 第三夜 他者の課題を切り捨てる
- 第四夜 世界の中心はどこにあるか
- 第五夜 「いま、ここ」を真剣に生きる
アドラー心理学
欧米で絶大な支持を誇るアドラー心理学は、「どうすれば人は幸せに生きることができるのか」という哲学的な問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。
p12
すべての悩みは「対人関係」
この本の、第二夜p70~すべての悩みは「対人関係の悩み」である。
を自分なりに簡単にまとめてみました。
こんな会話がありました!
“青年”は劣等感に悩まされています。
そんな青年が聞きます。↓↓
われわれを苦しめる劣等感は「客観的な事実」ではなく、「主観的な解釈」なのだと?
哲人はそのとおりです。と答えています。
ちょっと難しいですねぇ( ;∀;)
この章は、p76.7行目を読んで何となく理解できました!
他者との比較―つまりは対人関係―のなかで生まれた、主観的な「劣等感」。
比べるべき他者が存在しなければその劣等感は感じられない。
主観的な解釈=勝手な思い込みだそうです。
認知行動療法の自動思考みたいな感じかな…と思いました。
でもって、劣等感はほかにも生まれる原因があるそうです。
それが、「優越性の追求」だそうです。
優越性の追求は、「向上したいと願うこと」「理想の状態を追求すること」。
理想に到達できてない自分に対し、まるで劣っているかのような感覚を抱くとのことでした。
でもこれは、劣等感ではなくて「劣等コンプレックス」なんだそうです。
劣等コンプレックスとは、自らの劣等感を、言い訳に使いはじめた状態のことを指すそうです。
具体例⇒「私は学歴が低いから、成功できない」「わたしは器量が悪いから、結婚できない」
このように、本来はなんの因果関係もないところに、あたかも重大な因果関係があるかのように自らを説明し、納得させてしまうそうです。
勝手に自分で人と比べてしまって悩んでしまうのですねぇ〜(;_;)
どうすれば「対人関係の悩み」の解消できるのだろう
そのヒントが「p147~対人関係の悩みを一気に解消する方法」の章に書いてありました。
ずばり、「自分の信じる最善の道を選ぶこと」だそうです!!
哲人は言っています。
その選択について他者がどのような評価を下すのか。これは他者の課題であって、あなたにはどうにもできない話です。
p147.11行目
この対人関係の悩みを解消する大事な考え方、
アドラー心理学で「課題の分離」というそうです。
この本を読んで感動したところ
p135で哲人が言っている言葉です。
あなたは大きな勘違いをしている。いいですか、われわれは「他者の期待を満たすために生きているのではない」のです。
p135
この文章がズバーっとささりました。
そして、こう書いてあります。
他者からの承認を求め、他者からの評価ばかり気にしていると、最終的には他者の人生を生きることになると。
うわぁ。
そうなんです。気にしちゃうんですよ~哲人( ;∀;)
ちなみに、貧血の悩みについて考えてみました。
貧血を言い訳にするな!ってことですかね~。哲人!
週4パートで働くこと、人目を気にしている私は、「持病で貧血があるしぃ~」と言い訳したいだけなのかもしれません。
常勤で働いている人と比べていたのですねぇ。
まとめ
この本は、アドラー心理学をとにかくわかりやすく書いてくれている本です。
“青年”に自分を重ね合わせて物語に引き込まれ、あっという間に読めちゃいました。
ただ、「自分の信じる最善の道を選ぶこと」は、良いのはわかっているのだけど、人の目を気にして選べない時がありますよねぇ…。
そんな悩みにも、哲人はヒントをくれてます。
「いま、ここ」を真剣に生きる
これが大切とのこと。なんかマインドフルネスとも通じているなぁと思いました。
私のように、人の目が気になって進めない人、嫌われる勇気が欲しい人は、ぜひ読んでみると元気が出るのではないかと思いました。
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