きっかけ
私は、物事を考えるのに時間がかかるので、急いで答えを出すのが苦手。
なので、焦ったりするとカンに頼ってしまって、失敗したり、後悔することが多々あります。
こんな時、論理的に物を考えられれば、素早く良い決定が下せて、なおかつ人にその決定内容をうまく説明できるようになるのではないかと思い、ずいぶん前に買ったこの本を再度読んでみることにしました。
今回読んだ本
そもそも
「論理的に考える」って何から始めればいいの?
考える力が身につく「数学的思考」の授業
深沢真太郎
この本の内容(はじめにより)
「数学」は「考える」ためのトレーニングをする学問と言えるそうです。
著者は「数学的に考えられる人」を代表する1人とのことで、「考える」ことについて悩んでいる人に、コツを伝えてくれています。
この本はOLサオリと、数学を専門とする大学院生の優斗の会話形式になっていて、数学的な人が議論するとき、決めるとき、アイデアを生むときに行っている「考えるコツ」が出てくるストーリーになっています。会話形式で読みやすく、イラストもあってわかりやすい本です。
この本の目次
- 第1章 「論理的に考える」ための基本
- 第2章 明日から使える!ちゃんと議論するための、考えるコツ
- 第3章 優柔不断から卒業!素早く「決める」ための、考えるコツ
- 第4章 斬新なアイデアが生まれる!発想力を身につけるための、考えるコツ
- 第5章 これで問題解決できる!数学的な人が持つ、ちょっとズルい考え方
そもそも論理的に考えるってどういうこと?
この本のp38で、数学的考えをする優斗君がこのように言っています。
「ぼくはロジカル、つまり論理的に考えるとは“線でつなげること”じゃないかなと思います」
p38
そして、こんな例題を出します。
アルミニウム1グラムに、ロジックで値段をつけてください
ちなみに…私はこの問題わかってしまいました<(`^´)>
次ページで優斗君が答えてくれます。
p39
「たとえば1円玉はアルミニウムでできています。そして重さは1グラム。値段はもちろん1円です。つまり、アルミニウム1グラムと1円玉は線で結べるし、1円玉と1円という金額も線で結べます」
といったわけで、
《線のない状態》
アルミニウム1グラム
↓↓
????
↓↓
値段
《線のある状態》
アルミニウム1グラム
↓↓
1円玉
↓↓
値段
線のある状態で、つながるわけですねー。
これは、かっこよく言うと、三段論法っていうそうで、
A-B(AはBである)
B-C(BはCである)
だから、AはCである(А-B-C)
と、つなげるそうです。
そういったわけで、
論理的っていうのは「線でつながっている」ことだそうです。
参考になった「考えるコツ」2つ
この本には、数学的・論理的に考えるコツが20個書いてあるのですが、
その中でも、私が「こりゃ使えるぞ」と参考になったもの2つの「考えるコツ」を、超簡単にまとめてみました。
どちらも第3章の優柔不断から卒業!素早く「決める」ための、考えるコツ
に書いてあったものです。
1つめの「考えるコツ」は…
「選ぶルールを1つに決める」です。
決めるための判断基準が2つ以上あると、決められないので、
選ぶルールを1つに決めるのが基本。
例えば、飲み物を決めようとした時、
“癒しになる飲み物”“頭がスッキリする飲み物”
と判断基準が2つあると、中々決められないという話でした。
2つめの「考えるコツ」は…
「重み付け評価を使ってみる」です。
これは、判断基準が絞れないとき使うコツで、
判断基準の重要度を決めて、優劣をつけるものです。
例えば、2人の女性から告られたとします。
どちらの女性もかわいくて、自分のことが大好きだとすると、
選ぶのがとっても難しい(;^ω^)
そこで、
性格・家の近さ・美人度を数値化してみます。
それでも、ほとんど点数は変わらない…。
そこで評価基準の重要度を考え、重み付けします!
つまり、重要度の最も高いものを×3、高いものを×2、低いものを×1してみる。
すると、点数に差ができて、納得できる選択がしやすいという話でした。
どちらも、優柔不断な私には使えそうな「コツ」だと思いました(^▽^)/
同時に、普段から自分の価値観をしっかり知って、自分の判断基準をしっかり持ってないと、このコツは使えないなとも思いました。
まとめ
論理的に考えるというのは、線でつなげて考えられるということで、「数学」を正しく学んだ人は自然にできるようになるとのこと。
本には、この数学的に考えられる「考えるコツ」が、会話形式で例題もついて、とてもわかりやすく書いてありました。
ただ、いくらわかりやすく書いてあるとはいえ、
数学がとっても苦手だった私には、確率の話は難しかった( ;∀;)
答えが書いてあるから何となくわかったけど、こりゃ自分じゃできんというものもありました(;´Д`)
ただ、学生の頃は数学を何のために学んでいるのか意味を見出せずやる気がしなかったので、この本はもう少し勉強してみたいなと思わせてくれました(^▽^)/
数学が嫌いでも、考え方のコツを知れば論理的になれると思います(^o^)
この本では、数学アレルギーが出なかったので、他の本も読んでみたいと思います。
私のように、優柔不断で物事を決めるのに時間がかかるので、論理的に考えて決定したいという方は、ぜひ読んでみることをおすすめします。
他にも考え方の本読んでいます。
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