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無我って何?不安がなくなるの?無(MU)で精神機能を最高の状態にしよう!

読書感想

今回読んだ本

無=(最高の状態)The Best Condition

鈴木 祐

この本を読んだきっかけ

DaiGoさんのニコニコ動画を見ていた時に、著者の鈴木祐さんのことを知りました。

この方が書いた、「最高の体調」本を読んだおかげか、大きく体調を崩すことなく、元気に働けているので、今回はこの本を読んでみようと思いました。

著者紹介

鈴木 祐(Yu Suzuki)

サイエンスライター。1976年生まれ、慶應義塾大学SFC卒業後、出版社勤務を経て独立。10万本の科学論文の読破と600人を超える海外の学者や専門医へのインタビューを重ねながら、現在はヘルスケアや生産性向上をテーマとした書籍や雑誌の執筆を手がける。

この本の内容

生まれ持つ能力を十二分に発揮するには、「苦しみ」の足かせを外すしかないと著者は言っています。

この本は、不安や心配事をクリアにして、自分が生まれ持つポテンシャルを取り戻す手伝いをする目的で書いたとのこと。その具体的な方法がわかりやすく書かれています。

本に出てくるノウハウは、大半が神経科学や脳科学のデータに基づいており、実践すれば多くの人に恩恵があるとのことです。

この本の目次

  • 序 章 苦
  • 第1章 自己
  • 第2章 虚構
  • 第3章 結界
  • 第4章 悪法
  • 第5章 降伏
  • 第6章 無我
  • 終 章 智慧

「無」の話

この本は(MU)について書かれているわけなのですが、そもそもって何なのでしょうか?

そのヒントがp50に書かれていました。

無を理解するには、まずは自己の話が重要のようです。

~すべての苦しみは「自己」の問題に行き着く~の章です。

人間が抱くネガティブな感情はニーズがみたされないサインだという点です。怒り、不安、悲しみなどの感情はすべて、あなたにとって何か重要なものが欠けた可能性を知らせる機能を持ちます。

p50

過去と未来を思い描ける能力のおかげで人類は他を圧倒する力を持ちましたが、これが同時に苦悩の火種に油をそそぐ元凶にもなりました。

p50

これらの問題をせんじ詰めれば、すべて「自己」の困難に行き着くという点です。

p51

う~ん。難しい(;’∀’)

とにかく、「自己」というのは、嫌な感情などを増大させ、ややこしい悩み「苦しみ」を生んでいるようです。

ちなみに、多くの先行研究では、自己にこだわる人ほどメンタルを壊しやすい傾向があると報告があるとのこと。

自分を知っている方が良さそうなのに…( ;∀;)こだわっちゃだめなんですねぇ。

といったわけで、自己を消して「無我」に近い状態の方が良いそうです…。

自己が消えるというシーンで代表的なのは、

極度の集中状態に入った時とのこと。

ゲームにのめり込んで時間が瞬く間に過ぎたり、

小説の世界に没頭してただ文字を追ったり、

目の前の出来事と一体化したような感覚だそうです。

同じように、リラックス状態でも自己はほとんど発生しないそうです。

このようなイメージがどうやら無(MU)のようですねぇ…(・_・D フムフム

精神機能を最高の状態にしよう!

自己の問題を克服して、「無我」を目指すことが精神に良いことはわかったのですが、

具体的にどーすればいいの?と思っていたところ、

これに対するヒントがp210~書いてありました。

~「無我」を導く作業~という章です。

脳ってのは、1秒とかからず勝手に“物語”を生み出すそうで、自己に立ち向かうには大きな二つの問題があるそうです。

➀人間は“物語”の自動発生をピンポイントで止めることができない

②人間は“物語”によって行動させられる自分を認識できない

※ちなみに、“物語”ってのは、

脳が作り出したシミュレーションで、日常の活動に使うリソースを節約するためにおこるそうです。

そうやら、この“物語”がやっかいなようですねぇ。( ;∀;)

しかーし!上記➀②の難題には、対策があり「無我」を導けるようです!

それが「停止」「観察」のだそうです。

ただこの停止と観察の効果は個人差が大きいとのこと。

効果的で安全に行うためには、5つのポイントがあるそうです!


「停止」「観察」のトレーニング5つのポイント

  • ➀漸進性…強度や負荷を少しづつ上げる
  • ②脆弱性…個人がそれぞれに持つ“弱さ”に注意。停止と観察で副作用が出やすい人もいる。
  • ③受容性…「抵抗のために瞑想を行うことなかれ」例:嫌な感情を避けるために瞑想するのは×
  • ④縁起性…あらゆるものが因果関係のネットワークで成り立つという世界観。
  • ⑤超越性…自分の理解を超えた素晴らしい物事に接する。芸術とか自然とか…

本にはこのポイントに対して、

具体的な技法がたくさん載っていました!

ちなみに、「停止」から「観察」の順にトレーニングすると良いとのこと。

まずは身に着けたい、「停止」を手軽に養える「止想」を簡単にまとめてみました。

「止想」

➀ 意識を向ける対象を決める。呼吸を使うのが手軽!

② 楽な姿勢(リラックス)

③ 肩の力を抜いて腹式呼吸し、選んだターゲットに意識を向ける。呼吸だったら、空気が鼻腔を通過する感覚だけを意識する

④ 思考が浮かんで集中がそれても、何度も選んだターゲットに意識を向けなおす。

※最初は5分程度から始め、1回のセッションで注意がそれる回数が10回以下になったら、2~3分ずつ時間を延ばしていくそうです。

呼吸をターゲットにしたら、いわゆる呼吸瞑想ですねぇ。

まとめ

この本の終章に

無我によってどのような人間になれるかが書いてありました。

幸福度の上昇・意思決定力の向上・創造性の上昇・ヒューマニズムの向上が図れるといったデータがあるそうです。

メリットが多いので頑張ってマスターしたいなぁと思いましたが、

注意しないといけないのが、メリットを追い求めてトレーニングしてはダメなようです!

幸福の探求心もただの“物語”として扱い、生涯にわたってトレーニングを続けることが重要だそうです。

本には、無我に近づける具体的なトレーニング方法がたくさん載っており、自分にあった方法がみつかると思いました。

脳が勝手に作り出す“物語”や、自己の問題は、不安のもと。私のように不安や心配事なく過ごしたいと思っている方は、ぜひ読んでみることをおすすめします!


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