本を読んだきっかけ
認知行動療法はエビデンスの高い技法であると勉強会で聴いたことがあったのですが、取り入れようと思っても、何だか専門的で難しいイメージがありました。
わかりやすい本ないかなぁと、本屋を探していたら、“対人援助職に効く”というワードが目につきました。帯の“「認知行動療法」を知らないなんて、何てもったいないんだ!”というフレーズにも惹かれ、購入して読んでみました。
本の紹介
対人援助職に効く
認知行動療法ワークショップ
-専門職としての力量を高める3つのチカラ-
竹田 伸也
この本は、認知行動療法は対人援助のいたる場面で役立つことを広めたいと考えている著者が、認知行動療法の基本から実践までを、わかりやすくまとめてくれた本です。
どんな問題であっても、それが起こった理由を読み解き、具体的な対応を考える力を育むことを目的としており、具体例などもたくさん書いてあるので、実践的でとても役に立つ本です。
この本の目次
- 第1部 支援の力量を高める認知行動療法の基本を装備しよう
- 1.対人援助職に必要な力量
- 2.認知行動療法が支援の力量を高めるわけ
- 3.行動レンズを使って相手を理解する
- 4.認知レンズを使って相手を理解する
- 第2部 認知行動療法を実践に応用して力量を高めよう
- 5.相手をアセスメントする力量を高める
- 6.相手に合った支援方針を立てる力量を高める
- 7.相手の変化を促す援助技術の力量を高める
- 8.さまざまな場面に認知行動療法を応用する力量を高める
- 著者紹介
認知行動療法とは
この本のp19にとてもわかりやすく説明されていました。
認知行動療法とは、認知(物事のとらえ方)や行動を変えることで問題を解決するための対人援助技法です。
p19.5行目~
この本によると、認知行動療法を使えば、一見複雑で難しい問題でも、問題をコンパクトにして、小さな変化を積み重ね解決を目指せると書いてありました。そこで、まずは私の問題を考えてみようと思いました。
子供が産めないコンプレックスについて考えてみた
子供がいない。自分ではどうにもできないし、なるべく考えることを避けていた悩み。
このコンプレックスを和らげることができるのか、試してみることにしました。
本には、問題をコンパクトにして、変化をもたらすのに有効な、アセスメントシートが載せてあるのですが、私もこれを使用して、本気で悩みと向きあってみることにしました。
これが、私が書いてみたアセスメントシートです。↓↓
始めて使用したので、間違っているところもあると思いますが、このアセスメントシートを完成させた時、スッキリとした気分を感じました。
空欄を埋めた達成感もあるのですが、悩みは大したことではないのでは?と感じている自分にも気づけました。
自分には認知の偏りなんてあんまりないだろうと思っていましたが、まぁ偏っていること…。白黒思考(子供いないのはダメ)、色メガネ思考(子供がいないからあれはできないと決めつける)、過度の一般化(みんな必ず子供を育てる)などなど、これに気づいたことだけでもとても実りがあったと思いました。
まとめ
この本は、悩んでも仕方ないような一見複雑なことでも、一度立ち止まって認知行動療法の考え方で分析すると、悩みが小さくなった気がします。子供が産めないコンプレックスを乗り越える日も近いかもしれません。
私のように、努力ではどうにもならない悩みを抱える方、ぜひ一度この本を読んでアセスメントシートに書き込んでみると良いかと思います。気持ちがスッキリしますよ。
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