今回読んだ本
私が読んだのはこちら↓※昨年度のものです※
あたらしいこころの国家資格
「公認心理師」になるには
‘20~’21年版
一般社団法人国際心理支援協会 著
この本は、
公認心理師をめざす方のためのガイドブックで、
「資格創設の経緯から遂に行われた本試験の傾向や練習問題」まで全てわかりやすく解説してくれている本です。
この本を読んだきっかけ
作業療法士の友人に、「公認心理師ってできたばかりの資格だから、経過措置があって、精神科系の仕事で5年以上働いてれば、受験資格あるみたいよー」と教えてもらいました。
漠然と心理学を勉強してみたいなぁ、という気持ちがあったので、資格の勉強するのもありかもと思ったのですが、
そもそも、公認心理師っていったいどんな資格で、自分にとって役にたつのか知りたいと思い、この本を買って読んでみました。
著者紹介
著者は一般社団法人国際心理支援協会
この協会は
公認心理師現認者講習会の実施主体のひとつである社団法人とのこと。
国際心理支援協会として、国内の知見を海外へ発信したり、国外の知見を日本に広める等の活動も行っているそうです。
この本の目次
- 第1章 こころの国家資格「公認心理師」とは
- 第2章 臨床心理士と公認心理師
- 第3章 公認心理師になるまでの道のり
- 第4章 心理職のしごと
- 第5章 心理職の働く領域
- 第6章 日本の心理学・カウンセリングに関する資格
- 第7章 海外の心理学・カウンセリングに関する資格や状況
- 第8章 現役心理士インタビュー
- 第9章 公認心理師試験出願傾向分析
- 参考資料
公認心理師とは
この本p25にわかりやすく書かれていました。
◎公認心理師
臨床心理学をはじめとした心理学の横断的資格。
心理学の単位を修めて大学院修了で受験資格が得られる。
p25
ちなみに臨床心理士は…
◎臨床心理士
臨床心理学を基礎とする臨床心理学の専門家としての資格。心理学の単位を修めて大学院修了で受験資格が得られる。
p25
さらに、こんなことも書いてありました。
「臨床心理士」は今後、公認心理師を基礎資格した上位資格として残るのではないかとされています。
p25
とのことでしたので、
臨床心理学の基礎を学ぶにはいい資格なのかなと思いました。
公認心理師になるには
p42に
これから公認心理師を目指す人のための、公認心理師になるまでの道のり
がわかりやすく書いてありました。
さて、経過措置についてですが、
5年以上の心理支援に関する業務を行ってきたもので、現認者講習会を受講した場合は、施設長による証明と、現職者講習会の修了書を用いて受験可能。
p42
と書いてありました。
でもって、現職者は作業療法士も当てはまるのか調べてみたところ、
p205に
現職者かどうかについては、資格や職種の名称によって決まるのではなく、心理支援を行った施設の施設長の証明を持って、現職者かどうかが認定されます。詳しくは、厚生労働省または日本心理研修センターにお問い合わせください。
p205
と書いてありました。
まとめ
公認心理師の資格取得方法には、
区分A~Gまであって、
区分Gは、
実務経験5年(2017年9月15日以降)あって、
現職者講習の受講を修了すれば、受験資格が得られるそうです。
ちなみに、実務経験証明書の分野施設コード一覧に訪問看護は記載がなかったので、訪問看護で働く作業療法士に受験資格があるのかは、どちらにせよ問い合わせた方が良いと思いました。
(本に問い合わせ先も載っていました)
この本は、公認心理師の概要や、仕事の内容、現役心理士さんの声なども書いてあり、とても読みやすかったです。
また、公認心理師の受験資格や、試験の出題傾向分析まで書いてあり、
受験される方は持っておくと便利ではないかと思いました。
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