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う~ん。心理学を勉強しようと思うケド、そもそも何なのだろう。

読書感想

本の紹介

面白いほどよくわかる!

心理学の本

目白大学教授 渋谷 昌三

本を読んだきっかけ

漠然と心理学って面白そうだなぁと思っていました。でもって、仕事にも役に立ちそうだし、勉強したいなと。

でも、心理学って広すぎていったい何から勉強すりゃいいんだ…。そもそも心理学って何なんだろうと知りたくて、この本を読みました。

著者紹介

渋谷 昌三[しぶや しょうぞう]

1946年神奈川県生まれ。東京都立大学大学院修士課程修了。

心理学専攻、文学博士。

あらすじ

この本は、心理学を身近に経験する事柄に引き寄せて、楽しみながら紐解けるよう構成された本で、イラストや図・表も多く、心理学をとてもわかりやすく書いてくれている本です。

この本の目次

  • PART1 心理学って何?
  • PART2 人づき合いの心理学
  • PART3 心理学者で読む心理学
  • PART4 人間の成長で見る心理学
  • PART5 組織の中の人間行動
  • PART6 元気をなくしたときの心理学
  • PART7 心を生み出す脳のシステム

心理学って何?

心理学は、「心を科学的に解明する」学問とのこと。

心理学という言葉は、1950年にドイツの哲学者ルドルフ・ゴクレニウスの論文の題名として使われたのが最初と言われています。

p12.1行目~

心理学は心を学問として論理的に研究し、科学的に「心のしくみ」を解き明かすことを目的としています。

p12.4行目~

勉強したい心理学

この本を読んで、興味があって、仕事にも役に立ちそうな心理学は、臨床心理学であることがわかりました。

臨床心理学は、アメリカの心理学者ライトナー・ウィトマーがペンシルバニア大学において心理クリニックを開設したときに誕生したと言われています。

p38.4行目~

また、心理学を生かした仕事に

心理カウンセラー、産業カウンセラー、教育カウンセラー、スクールカウンセラー、精神保健福祉士、音楽療法士、家族相談士、行動療法士、キャリアカウンセラーなどが紹介されていました。

ちなみに、カウンセラーの仕事は、患者の支援者で、答えを教えるのではなく、答えをみつけさせ、クライエントの心を回復させるそうです。

p61にはカウンセラーに必要な3つの条件が書いてあり、これは普段の訪問看護のリハビリの仕事でもとても参考になると思いました。

カウンセラーに必要な3つの条件p61

① 自己一致(純粋性)

自分の気持ちに嘘をつかず、あるがままにいること。また、自分が今どんな心の状態にあるか、常に把握していること。

② 無条件の肯定的配慮

よいことも悪いこともクライエント(患者)から伝わってくることは肯定的に受け止める。

③ 共感的理解

クライエントが感じることを、まるで自分のことのように感じて話を聞く。その気持ちが相手に伝わるようにする。

この3つの条件を忘れず、クライエントの話を傾聴すると、ラポールが生まれて、クライエントの力が発揮されるとのこと。

そうして、クライエントは現実自己の認知ができるようになり、快方へ向かうそうです。

これは、アメリカの心理学者カール・ロジャースの考え方で、もともと人には自分で心の健康を回復させ、成長させようとする力があるというもの。この話はとても興味深く、もっと知りたいと思いました。

まとめ

心理学といっても、たくさんの分野や職業、流派などあり、何を勉強すればいいのかわからなかったのですが、この本を読んで、自分が勉強したいことは臨床心理学やカウンセリング、心理療法の話だと気づきました。

とにかく、心理学にまつわる話が盛りだくさんに書いてある本なので、本格的に勉強する前の入門書として、ぴったりだと思いました。

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