この本を読んだきっかけ
DaiGoのニコニコ動画でアサーションの話が出て、紹介されていた本です。
また、訪問看護で担当している利用者さんで、
夫と衝突が多く、そこからうつ状態になっている方がいて、
関わり方のヒントがないか読んでみることにしました。
本の紹介
夫婦・カップルのためのアサーション
自分もパートナーも大切にする自己表現
野末 武義 著
この本は、お互いに認め合い支えあう夫婦を目指せるよう書かれた本で、
夫婦の絆をより確かなものにしていくために必要なスキルである、
アサーションについて、わかりやすく書かれた本です。
エクササイズもついていて、すぐに実践できてとても良い本です。
この本の目次
- 第Ⅰ部 夫婦・カップルの関係について理解する
- 第1章 夫婦関係を理解する
- 第2章 二人の関係を育てるもの・妨げるもの
- 第3章 夫婦・カップルを悩ませる自分と相手の違い
- 第4章 夫婦・カップル関係における悪循環
- 第Ⅱ部 心の中のアサーション
- 第5章 アサーションについて知る
- 第6章 自己信頼を高めアサーション権を確信する
- 第7章 ものの見方・考え方とアサーション
- 第Ⅲ部 アサーティブな自己表現を身につける
- 第8章 アサーティブな伝え方
- 第9章 パートナーの話をアサーティブに聴く
- 第10章 DESC法を使ってアサーティブに話し合う
- 第11章 感情表現とアサーション
アサーションとは
この本の第5章に書いてありました。
アサーションとは、1950年代にアメリカで生まれた人間関係やコミュニケーションに関する考え方とスキルで、1980年代初めに平木典子氏によって日本に紹介され、現在では一般市民、企業、教師、カウンセラー、看護師、福祉職、大学生、子どもなどを対象としたトレーニングが行われています。
p82.3行目~
アサーションとは、「自分の気持ち、考え、欲求などを率直に、正直に、その場の状況にあった適切な方法で述べること」「他者の基本的人権を侵すことなく、自己の基本的人権のために立ちあがり、自己表現すること」です。
一言で言えば「自分も相手も大切にする自己表現」です。
p82.11行目~p83.2行目
勉強になったところ
アサーションでは、コミュニケーションのあり方や対人関係の特徴を、
以下の3つのタイプに分類しているそうです。
1.非主張的な自己表現…自分よりも相手を優先する自己表現
2.攻撃的な自己表現…自分の気持ちや考えや欲求は率直に表現するが、相手の気持ちなどを考慮しない自己表現
3.アサーティブな自己表現…自分の気持ちや考えや欲求を率直に正直に表現し、なおかつ相手に関心をもって、気持ちなどを理解しようとする、自他尊重のコミュニケーション
喧嘩が絶えない、離婚危機が迫っている利用者さんがいるのですが、まさしく夫に対して攻撃的な自己表現をしている方がいます。
そして、実は何をかくそう、私もよく、攻撃的な自己表現をしていることに気づきました(^^;
攻撃的な自己表現の要因
なぜ攻撃的な自己表現になってしまうのか
その理由は、93ページから書かれていました。
① パートナーに対して優位に立ちたいという気持ちが強すぎる
② 幼児的な甘えから抜け切れていない
③ 自信過剰の根底に不安を抱えている
④ 真面目で責任感が強すぎる
⑤ 自分の弱さを認められない、知られたくない
⑥ 忙しい
⑦ 疲れている
アサーティブな自己表現を手に入れるために
具体的な言動が変わるためには、心の中が変わる必要があるそうで、
それには自己信頼を高めることが重要だそうです。
自己信頼とは、自分をあてにできる、という意味とのこと。
自己信頼は、自己理解、自己受容、自尊心の3つの要素が関連し合って成り立っているそうです。
以下、3つの要素を簡単にまとめてみました。
自己理解…ひとつは、自分の考えなどに気づき、どれだけ意識化できるか。
もう一つは、自分の良い面と悪い面をバランス良く理解すること。
自己受容…自分自身をありのままで受け容れること。卑屈にも尊大にもならない。
自尊心…自分を大切に思う気持ち。
これらが備われば、自己信頼度がUPして、パートナーとの関係において不安や緊張感、イライラに圧倒されたりせず、アサーティブな言動がしやすくなるそうです。
まとめ
どうしても、夫婦関係がうまくいっていない時、相手の嫌な面に目が向いて、相手のせいで現状が良くないように思いがち…。
でも、やっぱり自分を大切にできない人は、人も大切にできないわけで、
相手をコントロールしようとするのは無駄な努力。
自分の中の自分と向き合わないといけないなぁと思いました。
アサーティブな自己表現が身につけば、夫婦だけでなく、職場や友人とも良い関係が気づけること間違えなし!
この本を読んで、アサーティブのスキルを身につけませんか。
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