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「選択理論」の提唱者、精神科医師・グラッサー博士の『警告』とは

読書感想

今回読んだ本

警告!

あなたの精神の健康を損なうおそれがありますので精神科には注意しましょう

著 ウイリアム・グラッサー

共訳

柿谷正期

佐藤 敬

この本を読んだきっかけ

腰痛の勉強会で、選択理論心理学を取り入れている先生から勧められた本です。

腰痛の原因に心理的要素は大きく、セラピストの関わり方は大切で、選択理論の考え方を取り入れることで、腰痛治療の効果が上がると教えてもらいました。

また、選択理論の考え方は精神科訪問看護でもとても役立つと感じ、改めて勉強したいと思い、読んでみました。

本の紹介

この本は、現在の精神科医学が進んでいる方向に危機感を抱き、現実療法や「選択理論」を提唱した、ウィリアム・グラッサー博士が、精神的健康を得るための価値あるガイドブックとして書いた本です。

この本の目次

はじめに

  • 第1章 精神の健康
  • 第2章 体の健康と精神の健康の違い
  • 第3章 不幸が症状をもたらす
  • 第4章 第1回「選択理論フォーカスグループ」症例の選択
  • 第5章 幸福を破壊する方法を学習してしまった
  • 第6章 外的コントロール心理学と選択理論の概要
  • 第7章 第3回「選択理論フォーカスグループ」ジョアン、バリー、そしてロジャー
  • 第8章 精神の健康に対する遺伝子の役割
  • 第9章 症状を選択しているって、なぜいえるのですか?
  • 第10章 第4回「選択理論フォーカスグループ」
  • 第11章 幸運、親密さ、上質世界
  • 第12章 第5回「選択理論フォーカスグループ」
  • 第13章 これからのこと

この本での『警告』とは

ずばり、タイトルのとおりで

あなたの精神の健康を損なうおそれがあるので、精神科には注意しましょう!

という警告でした。

なぜこのような警告をしているのか…

この本にはグラッサー博士の信条がありました

「人間の不幸の多くの結果は、医学の専門家によって精神病と名づけられてしまうが、それは私たちの選択に関係している。私たちの選択を明らかにし、自分の選択であると自覚することは、私たちが自分自身に対して責任ある存在となることである。ここでいう責任とは肯定的な意味で応答する能力、より健康的な選択をすることを意味している」

p10~

何だか難しい文章ですが(^^;

勉強会で聴いた知識も加えて自分なりに考えてみたところ、

精神病と言っても、実は選択が関係していて、そこから不幸が起きているだけだから、自分で良い選択をできるようになれば精神的健康が管理できるよ。

という意味だと思いました。

ちなみにグラッサー博士は、

統合失調症にしても、うつ病にしても器質的な異常は見られないので、

「精神病という病気はない」という立場を持ち続けている方です。

よって、

薬物療法よりもカウンセリングの重要性を指摘して、圧倒的な支持を得ているそうです。

選択理論とは

第6章 外的コントロール心理学と選択理論の概要 p189~

に重要なことが書いてありました。

精神の健康の心理学ともいえる選択理論は、外的コントロールと比較対照される時、最も理解しやすいだろう。

例えば、七つの致命的習慣に代わる選択理論の習慣は、支援する、勇気づける、傾聴する、受容する、信頼する、尊敬する、違いを交渉するである。

p190~

この七つの選択理論の習慣を使い始めると、時を経ずして、自分の精神の健康に明らかな改善が見られることに気づくだろう。

p190~

と書いてありました。

ちなみに外的コントロールの「七つの致命的習慣」とは

「批判する」「責める」「文句を言う」「ガミガミ言う」「脅かす」「罰する」「褒美で釣る」だそうです。

まとめ

この本は、精神病と言われる方に対して、良くなる関わり方のヒントがつまった本です。

また、付録の資料には薬の副作用の怖さも書いてあり、精神科にかかって治せると思っては危ないよ、と警告しています。

この本の考え方に手放しで大賛成とは言わないまでも、周りの人の関わり方が大切であることは日々実感しているので、ぜひ取り入れたいと思いました。

選択理論の七つの習慣、支援する、勇気づける、傾聴する、受容する、信頼する、尊敬する、違いを交渉するという関わり方をこれからも実践したいと思います。

医療だけで精神科の病気が治ると思ってしまっている方は、一度読んでみることをお勧めします!

関わり方のヒントがつまった本

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