今回読んだ本
スタンフォード大学 マインドフルネス教室
スティーヴン・マーフィ重松
坂井純子 訳
この本を読んだきっかけ
マインドフルネスに興味をもつ利用者さんに、マインドフルネスについて色々と聞かれたりすることがあるのですが、わかりやすく上手に教えられず、もどかしいことが多かったので、この本に教え方のヒントがないか読んでみました。
著者紹介
スティーヴン・マーフィ重松先生
日本生まれ、米国で育つ。スタンフォード大学の心理学者。ハーバード大学で心理学の博士号取得。現在、スタンフォード大学ライフワークス・ファウンデイング・デイレクターを務める。
マインドフルネスやEQでグローバルスキルや多様性を高める国際的な専門家として知られ、教育、医療分野を中心に活躍している。
本の内容
この本には、マインドフルネスを行うと、集中力、判断力を高めるため、学習に効果を発揮すると書いてあります。
また、生活の質を向上させることもできるそうです。そのため、教育や研修に用いることができるとのこと。
著者が、生きていくうえで欠かせない、マインドフルな知能のうち、7つのスキルについて、実際にスタンフォード大学の授業で、どのように教えているのかが、書いてある本です。
この本の目次
- 第1章 念(Mindfulness)
- 第2章 初心(Beginner’s Mind)
- 第3章 本当の自分(Authenticity)
- 第4章 絆(Connectedness)
- 第5章 聴く力(The Heart of Listening)
- 第6章 受容(Acceptance)
- 第7章 感謝(Gratitude)
- 第8章 義理、人情、責任(Responsibility)
マインドフルネスとは
この本の第1章p34~の「マインドフルネスとは何か」
という章に書いてありました。
古来の仏教修行のひとつのマインドフルネスは、瞑想のまさに核をなすものである。つまり、半分目覚めただけの、永続的な夢のような状態から、よりはっきりした意識と覚醒の状態へと目を覚ます方法である。
p35~
なんだかちょっと難しい感じ…
p38~にもう少しわかりやすく書いてありました。
マインドフルネスとは、今この瞬間のみが自分にできるもののすべてであることを理解し、「今」を人生の最大の焦点とすることである。
また、マインドフルネスを考えるひとつの簡単な方法があるとのこと。
その方法が以下のABCだそうです。(p39~40)
A=Awareness(アウェアネス、気づき)。→自分の思い、感情、感覚を認識すること。
B=Being(存在すること)。→ただ自分の経験とともにあること。
C=Clarity(明瞭さ)。→あるがままに物事を見ること。
このように第1章は、マインドフルネスについて、詳しく書かれていました。
マインドフルネスをどんな風に教えればいいか
そのヒントは、この本の「エクササイズ」にあると思いました。
本には、マインドフルネスについて8つの章に分けて書いてあるのですが、
1章ごとにエクササイズが記載されています。
本の文章を読むだけでも、マインドフルネスについて、何となくわかったような気には、なれるのですが、この本の「エクササイズ」を実際にやってみると…
本に書いてあることが実感できました。
ただし、エクササイズは難しいものもあるので、まずは簡単なものから取り入れることをおすすめすます。
おすすめエクササイズ
私が、8つのエクササイズの中で、比較的行いやすくて効果を感じたものがありました。
それが、第2章に書いてあった
「エクササイズ2」です。p94~
- 自分の弱点について考え、書き出してみましょう。
- 目を閉じて、三回深呼吸をしましょう。その時、息を鼻から吸い込み、口からゆっくりと吐くようにします。
- 自分にこう言いましょう。「私はこのままで大丈夫、私は完璧でなくても大丈夫」
- 目を開いて、最初に書いたリストのそれぞれを受け入れられるようになっている自分に気づくようにしましょう。
このエクササイズをした時、「自分ってけっこう受け入れてなかったんだー」と思いました。そして、何となく受け入れる感覚がわかり、ふっと心が軽くなる感じがしました。
まとめ
これまで、マインドフルネスの本を色々読みましたが、この本に書いてあるエクササイズをやってみた時、「マインドフルネスってこういうことかー」と
これまでと違う、マインドフルネスを実感できた本でした。
自分がいまいち理解できていないマインドフルネスを、人に教えるのは大変っ(^^;
習うよりも慣れろってことで、マインドフルネスを教えたい時には、この本のエクササイズを一緒に行ってみるのもいいのではないかと思いました。
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