きっかけ
職場の看護師さんがMSE(メンタル・ステータス・イグザミネーション)の研修を受けていて、その内容をアウトプットしてくれているのですが、その勉強会で使われている本を紹介してくれました。
自分も購入し読んでみた所、作業療法士も知っておきたい内容だと思ったので、今回は中でも苦手な薬物療法について、アウトプットしてみることにしました。
今回読んだ本は…
他科に誇れる精神科訪問看護の専門技術
メンタル ステータス イグザミネーション2(第2版)
武藤教志 編著
※MSE(メンタル・ステータス・イグザミネーション)については
MSEの本の1をアウトプットしていますので
こちらの記事も見て頂ければと思います
↓↓
作業療法士も知っておきたい精神科看護の専門技術“MSE”って何?
知っておきたい精神科薬物療法の基礎
本のp144~精神科薬物療法の基本的な考え方の所に
精神科治療における薬物療法のことがわかりやすく書いてありました(^▽^)/
本では、精神科治療のことを堤防に例えてました。
精神症状を、堤防を超えてあふれる洪水とすると…
治療というのは、
①雨を減らす(ストレスを減らす)
休養と環境調整が該当
➁水門を開く(ストレスの受け流し・発散・対応力の強化を図る)
精神療法と心理社会的介入(作業療法や認知行動療法など)が該当
③堤防を高くする
これが薬物療法に該当
にあたるとのこと。
堤防を高くするのが薬物治療になるのだそうです(・_・D
でもって、
上記の内容が、
精神科治療の目的の三本柱になるそうです!
なるほどー(=゚ω゚)ノ
ダムの例え、わかりやすい!
三本柱で利用者さんの治療を進めていくので、
水門を開く所の知識(作業療法の知識)だけでは不十分なわけですね( ;∀;)
精神症状に対する治療薬(向精神薬)について
精神症状に対する治療薬は様々あるとのこと。
ですが、よく処方されるのは以下の7種類だそうです。
- 抗精神病薬
- 抗うつ薬
- 抗不安薬
- 睡眠薬
- 気分安定薬
- 抗パーキンソン薬
- 抗認知症薬
まずは、これら7種類の働きから覚えることが良いとのことでした(⌒∇⌒)
薬物治療の知識はどうやって勉強すればいい?
薬物治療の知識は大切で、知っておくべきということは
わかったのだけども…
さて、何を勉強すりゃいいだろう(・・?
と思いながら本をよんでいると…
わかりやすい図式が紹介されていました(^▽^)/
それは、「薬物の効果を左右する3つの要因」というもので、
臨床効果=①薬力×➁薬物動態×③患者の生物学的要因
という式でした。
ちなみに…
①薬力は➡薬がどこにどのように作用するか
➁薬物動態は➡薬がどれくらいの濃さで、どのくらいの時間作用するか
といったもので、
薬理的な特徴を表すモノだそうです。
この薬理的な特徴は、薬剤のプロフィールのことで、
精神科の薬であれば、この本に書いてあるので、
用語や調べ方を勉強すれば、
自分でも理解できることがわかりました(/・ω・)/
まとめ
精神科薬物療法は、
精神科治療の三本柱の一つで、
精神科訪問看護で働く作業療法士も、知っておくことが大切であるとわかりました。
まずは、知っておきたい向精神薬は7種類で、
そして、薬物治療で勉強するべきポイントは、
薬理的な特徴について。
この本は、精神科の薬の薬理的な特徴を自分で調べられるようになっているので、
用語や調べ方を勉強すると良いことがわかりました。
私のように、知っておくべきだとわかっちゃいるけど、薬物治療の勉強が苦手で困っている方は、ぜひ読んでみることをおすすめします!
他にも武藤教志先生編著の本読んでます。
こちらの記事もどうぞ
↓↓
良きOTになるため、コンコーダンスを学んでコミュ力UPするゾ
コメント